QCOW2(QEMU Copy On Write version 2)は、広く利用されているオープンソースの仮想化ソリューションであるQEMUで使用されるディスクイメージ形式です。これは、仮想マシン(VM)のディスクイメージを柔軟かつ効率的に保存するために設計されています。RAWディスクイメージとは異なり、QCOW2イメージは、仮想ディスクにデータが書き込まれたときにのみ、ホストシステム上に領域を割り当てます。この「コピーオンライト」(Copy-on-Write: CoW)メカニズムにより、初期イメージサイズを小さく抑え、効率的なスナップショット機能を実現します。仮想マシンが仮想ディスク上のセクタに書き込みを行う際、元のデータはスナップショット(存在する場合)として保持され、新しいデータがQCOW2イメージに書き込まれます。これにより、以前の状態への容易なロールバックが可能になります。QCOW2は、圧縮、暗号化、および複数のバッキングファイル(backing files)などの機能をサポートしており、仮想マシンストレージとして多目的に利用できる選択肢となっています。これは、クラウド環境や、仮想化システムを扱う開発者によって一般的に使用されています。この形式は堅牢であり、大容量のディスクサイズに対応できるように設計されているため、幅広い仮想マシンワークロードに適しています。QCOW2イメージは、KVMやXenなどの他の仮想化技術と組み合わせて使用されることも多いです。